2007年度
予防と健康管理ブロック
対象学年:第3学年
主任:藤井昌史,副主任:勝山博信
[G.I.O]
1. 人間をとりまく自然、社会環境因子と健康の関連を探求し、疾病の予防、早期発見および健康の維持増進を図る科学領域において、健康問題を個人の問題としてのみとらえず、様々なレベルでの集団、社会における問題として解析し、対処することを理解する。
2. わが国の公衆衛生および予防医学の現状と問題点を把握し、その対策へのアプローチを理解する。
3. マスメディアによってとりあげられる種々の環境、健康、栄養、労働にまつわる社会的問題の医学的側面を評価し、自分なりの意見を身につける。
[S.B.O]
1. 公衆衛生および予防医学の意義を説明できる。
2. 健康の定義、健康障害の要因、健康の保持増進方法等を説明できる。
3. 主な生活習慣病の現状、リスク要因、予防対策について説明できる。
4. 国民栄養の現状と対策を説明できる。
5. 疫学の概念、手法、指標の意義等について説明できる。
6. 母子保健の概要(意義、対象、現状、対策等)、母体保護、人類遺伝学等の概要を説明できる。
7. 感染症の流行要因、予防対策、流行状況等を説明できる。
8. 学校保健の概要(意義、対象、現状、対策、行政等)を説明できる。
9. 予防医学について関連する資料に文献的考察を加えて説明することができる。
10. 生活環境因子による健康障害について説明できる。
11. 精神障害者の現状、保護・医療・福祉について説明できる。
[講義項目]
1. 予防医学と健康保持増進
2. 生活習慣病
3. 国民栄養
4. 疫学とその応用
5. 母子保健
6. 学校保健
7. 感染症対策
8. 環境保健と生活環境因子による疾病
9. 精神保健
[教科書]
サブノート 保健医療論・公衆衛生学2007:医療情報科学研究所編:MEDIC MEDIA
(必要に応じてプリントの配布あり)
[参考書]
国民衛生の動向(厚生の指標臨時増刊)2006年第53巻第9号:厚生統計協会
NEW予防医学・公衆衛生学:岸玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫編:南江堂
分子予防環境医学:分子予防環境医学研究会編:本の泉社
[試験]
1学期末に、五肢選択形式の試験を行う。原則的に補充試験は行わない。
連絡その他はe-mailにて藤井まで ([email protected])。
保健・医療ブロック
対象学年:第3学年
主任:大槻剛巳,副主任:椿原彰夫
[G.I.O.]
1. 健康と疾病の概念,健康増進活動について理解する。
2. 医の倫理を身に付ける。
3. 社会と医療の関わりについて理解する。
4. 診療情報について認識する。
5. 見学実習を通して医学生ならびに医師に必要な知識・態度・行動を身に付ける。
[S.I.O.]
1. 患者の人権と医の倫理,医療の質と安全の確保について説明できる。
2. 医師法と関係法規,薬事,診療情報と諸証明書について説明できる。
3. 死の概念について説明できる。
4. 健康・疾病・障害の概念と社会環境,保健・医療・福祉の資源について説明できる。
5. 地域保健・地域医療について説明できる。
6. 社会保障制度と医療経済について,国際保健も踏まえて,説明できる。
7. 高齢者の現状,老人保健福祉と介護保険制度についてリハビリテーションも含めて説明できる。
8. 保健・医療・福祉・介護関係の施設見学実習を通して,見学者,医学生,医師に必要な人間性及び態度を身につけ,適切に行動できる。
9. ハンセン病療養所,健康診断センター,老人保健施設,環境保健センター,衛生管理室,保健所等の役割,入所者問題等に説明できる。
10. リハビリテーションの概念と適応,その構成と医師の役割を説明できる。
11. 健康な生活に関わる栄養の役割を説明できる。
12. 口腔保健について説明できる。
13. 産業中毒ならびに職業性疾患について病態,予防,対策,行政管理等を説明できる。
[講義項目]
1. 保健医療総論
2. 栄養と健康
3. 口腔保健
4. 産業保健
5. リハビリテーションの概念・構成・役割・適応・介護福祉との連携
[教科書]
サブノート 保健医療論・公衆衛生学2007 第30版 編集;医療情報科学研究所,発行:MEDIC MEDIA
[参考書]
国民衛生の動向2006年:構成統計協会,2006
NEW予防医学・公衆衛生学:岸玲子 他 編:南江堂
標準公衆衛生・社会医学:岡崎勲 他 編:医学書院
[評価]
出席状況,見学実習態度,書類の提出状況・内容,講義末試験の成績等で総合的に行う。
特に見学実習に於ける事由無き欠席,感想文や報告書等の未提出,見学実習時の身嗜み,態度の不良などは,落第と同等の評価とする。
見学実習は講義に先行して1学期より始まることを留意する。
試験はMCQで行う。
補充試験は行わない。
連絡事項等は主任大槻までe-mail にて([email protected])連絡する。
医用中毒ブロック
対象学年:第3学年
主任:富田正文
[G.I.O.]
薬物のみならず食中毒,様々な化学物質,金属類,気体など種々毒物の生体への影響,診療と治療,分析・同定法,予後また死体でみられる所見などを総合的に理解する。濫用薬物について関連法規,医学的知識の理解を深める。
[S.B.O.]
1. 中毒というのは何も特殊な病気ではなく,身の回りのどこにでもある,
またいつでも起こりうるものであることを理解する。
2. 検査試料に対する基本的かつ実際的取り扱い方法を知る。
3. 毒物検査の特徴と意義ならびに検査方法の原理と実際を知る。
4. 薬毒物による急性中毒患者に施すべき応急処置の概略が説明できる。
5. 中毒発症の原理について例を挙げて説明できる。
6. 重要な薬毒物による急性中毒の特徴点および診断の基本を説明できる。
7. 食中毒について分類,原因,現状,症状,治療,予防を説明できる。
8. 自然毒の分類,原因,現状,症状,治療,予防を説明できる。
9. アルコールによる中毒について説明できる。
10. 薬物中毒の個人差を遺伝子レベルから例を挙げて説明できる。
11. 薬物濫用とはなにか。その社会医学的な意義を理解する。
12. 薬物濫用や依存に対して将来の医師としての心構えを自覚する。
[講義項目]
1. 中毒総論と一般原理
2. 検査試料の取り扱いと薬毒物検査
3. 診断と救急処置
4. 薬毒物の急性中毒各論
5. 食中毒
6. 自然毒
7. アルコールの毒性学
8. 化学兵器
9. トキシコゲノミクス
10. 濫用薬物と関連法規
[教科書]
とくに指定しない。プリントあり。
[参考図書]
とくに指定しない。
[試験]
期末に筆記または五肢選択で行う。
[連絡先]
[email protected]
|